嚥下を良くしていくこととしては、喉頭拳上をスムーズにすることが言われますが、それ以外にも、嚥下に関する圧を如何に高めていくかが、嚥下効率をよくしていくことに関わってきます。
喉頭拳上だけでなく嚥下圧を挙げていくための技術が学べます。
このセミナーを受講することで、あなたは、
・頭頸部の嚥下に関わるすべての筋を、解剖学、運動学的に理解し、触診できるようになり、問題となる筋に対してアプローチできるようになります。
・嚥下と、頭蓋、神経系の関係性を理解し、神経系に対してアプローチできるようになります。
・顎関節と全身の関係性を理解し、顎関節へのアプローチを身に着けるとともに、全身のバランスへのアプローチも可能となります。
・嚥下圧を構成する要素と、嚥下圧を高めていくための要因が理解できます。
・超高齢者で嚥下圧が高まらない方の嚥下圧を上げ、嚥下をスムーズにする技術が身に付きます。
===================================
今までの講座では、全身と嚥下のつながりや、
頭頸部以外の部分から、嚥下を変えていく考え方、
アプローチ法としての徒手療法を多々お伝えしてきました。
正直、今まですべて受講された方にとっては、
すごく引き出しが増えたと思います。
その数、優に40を超える技術を身に着けたこととなります。
また、下肢・体幹・胸郭に関しての解剖学や運動学、生理学的な知識も格段に増えています。
徒手療法の考え方は、解剖学的・運動学的・生理学的観点であることから、
治療における目的がはっきりとしているのであれば、
応用方法は、多彩に広がっていきます。
そのため、
嚥下だけでなく、
理学療法士、作業療法士なら、
基本的動作を変えるための、
事前コンディショニングとして、
また、
座位姿勢や立位姿勢を改善させていくことや、
上肢機能をより使いやすいように整えていくこと、
その結果、
動作を変えていくことに応用している方が多々いらっしゃいます。
言語聴覚士であれば、
理学療法士や作業療法士と、対等に話をし、
ともに嚥下に関してアプローチしていくことができ、
人によっては、理学療法士や作業療法士に対して、
頸から下の治療に関して、指導やアドバイスをしている方もいらっしゃいます。
また、技術応用として、構音の分野に関しても、改善させていける人もいます。
もちろん、嚥下に関しても、
早期咽頭流入や喉頭挙上、
そして、姿勢からの問題での嚥下障害であれば、
変化を出していけるようになっていると思います。
まだ、ここまで、
嚥下に主に関係する頭頸部のアプローチがほぼなくても、
です。
ここに、
頭頸部のアプローチが加わることによって、
嚥下圧での問題を改善させる方法が身につけば、
咽頭残留や、湿性嗄声を軽減させていくことが可能となってきます。
そこで、この講座では、
頭頸部を中心に、解剖学的・運動学的・生理学的な話に重きを置き、
徒手的なアプローチ方法をお伝えしていきます。
もちろん、頭頸部であるので、
舌骨上下筋を含め、嚥下のすべての筋を網羅してきます。
もちろん、
舌や
頭蓋や頸部
そして、
関係性のある、脳神経系や、自律神経のこともお伝えしていきます。
脳神経系や自律神経系を学ぶことで、
嚥下反射をより正常に促すことや、
覚醒に関しても変えていくことができるので、
先行期の改善にもつながってきます。
また、
徒手療法を行うにあたり、触診は必要になりますが、
この辺りも、技術をお伝えしていく過程で、
絶対的に触れていきますし、
筋の理解も深まっていきます。
筋の理解と触診が可能となってくると、嚥下圧を構成する要素がわかり、
そして、どうアプローチしていったらいいのかがわかるようになります。
このことから、超高齢者で嚥下圧が高まらない方の嚥下圧を上げ、
嚥下の初期、中期ともに、嚥下をスムーズにする技術が身に付きます。
またそれ以外には、顎関節に関しても触れていきます。
顎関節に関しては、摂食面で関係してきますが、何よりも、顎関節は全身のバランスとの関係性も深いため、このあたりを理解してもらいつつ、顎関節へのアプローチを身に着けていくことができます。
特に、頭頸部の筋・骨格に関しては、
ここまで連続で受講されている方に関しては、
ある程度の頭頸部の筋の名前にも慣れてきており、
なんとなく場所の理解はあると思います。
また、
Basic2でお伝えした、タッチングを日々意識し、
臨床に取り組んでいらっしゃると思います。
そのことから、
より簡易に筋を触れ、評価し、アプローチしていけるようになっていきます。
もちろん
Basic2を受講されていない方も、受講は可能ですし、
講師やアシスタントが常に付き、手ほどきを受けることが可能ですので、
難しいながらも、習得していくことができます。
ここで習得できる、これらの知識や技術は、
他のセミナーや、大学の教授では、絶対に教えられていないことをお伝えしていきます。
そして、この頭頸部へのアプローチによって、確実に嚥下が変わることを実感してもらえます。
なぜそんなことが可能なのかと言うと、
日本の摂食嚥下リハビリの世界では使用されていない技術であり、
またその技術を臨床の現場で嚥下を改善させているという実績を伴ったものは皆無に近いからです。
しかし、今のように摂食嚥下が注目される以前から、仮設検証を繰り返していく中で、
たくさんの症例数を、これらの技術を用いて改善させてきており、
実践レベルでの実績をたくさん積んできたことで、技術確立ができ、お伝えできるようになってきました。
その為、これら技術を教えている場は、ここを除いて「ない」と言えます。
また、この技術を応用すると、
全身状態を変化させていくことも可能となります。
もちろん、嚥下に関する筋は、発声に使用する筋でもあることから、
発声にも効果を発揮します。
かすれ声の改善や声量Up、高音域をスムーズに出せるようにもなります。
その為、ボイストレーニングの際のコンディショニングにも使用できます。
繊細な細かい嚥下に関する頸部筋や神経系の理解を深めることで、より全身を診て嚥下を変えていく方法が身に付きます。
内藤雅人さん ST2年目
教科書を読みこんでも、臨床で活用することが少ないと感じ、介入の引き出しを増やしていきたいと感じたため、受講しました。舌骨筋群へのアプローチ方法も、実感できるものが多かったし、解剖上触れるかとも持っていたが、発想出来ず、周囲に知っている人もいないため、勉強になりました。多くのアプロ-チ方法が得られ、地震のアプローチに患者さんを合わせていることもあったけども、幅が広がりました。
松田貴大さん ST3年目
実技メインでしていただけるので、実践・実感を得やすいから参加しています。普段臨床でもなかなか触らない部分に対してアプローチ方法など詳しく解説していただき、とても勉強になりました。実技メインでしていただき、すぐにでも臨床で使いたいと思いました。
T・Yさん ST8年目
嚥下圧が高められず、咽頭残留や誤嚥につながる患者様が多いため、受講しました。実技が多く、少人数なので直接教えてもらいやすかったです。療養病院勤務のため、ベッド上でも行える手技を聞けて活かせそうと思いました。
M・Sさん ST8年目
全身から嚥下をみていくことの大切さを感じ、PT・OT向けのセミナーを受けていたのですが、そろそろST向けのセミナーを受けて、嚥下についてしっかりと勉強しようと思い受講しました。頭蓋やリンパへのアプローチについては考えたこともなかったので参考になりました。また、喉頭・頸部等の解剖を深く勉強したいと思っていた所なので、興味深く話を聞けました。本日学んだことを元に、臨床で結果がだせるように頑張りたいと思います。
高梨さん ST5年目
全身にアプローチできるセミナーで、また、全身にアプローチしなければ、嚥下障害のリハは効果が出ないと思うから受講しました。リンパを通すときにもどういった強さで行うのかを体感できることがよく、いつも体感できることが助かります。また、本日のセミナーでは、耳の高さの左右差を治せることや、実際に咽頭クリアランスが良くなったのが、はっきりと自覚出来たことが、今日一番の驚きでした。
M・Kさん PT12年目
嚥下に関して臨床的な知見を聞いてみたかったことや、ハンドリングから感じる部分で疑問に思うことがあったため、受講しました。咽頭気において、細かい筋のメカニズムをアプローチから教えてもらえてよかったです。臨床の現象からイメージしやすくわかりやすかったです。STと嚥下について双方向のアプローチを行うべく深い知識・技術を知る必要があると考え、勉強になりました。
荻堂裕登さん ST4年目
嚥下に関連する筋群の理解が不十分であり、またアプローチ方法を学びたかったから参加しました。舌骨筋群のランドマーク、リリースについてわかりやすく学べたことが良かったです。最後の評価は、症例を増やして身に着けられると、臨床がスムーズにいくと感じました。地震で変化を体験することができたので、臨床でも行っていきたいと感じました。
三木さん ST2年目
一般的なSTで言われている関節訓練で思うような結果が得られていないため、知識量を増やしたかったから参加しました。筋の名前は知っていましたが、どこにあって、どうアプローチすればよいのかが全く分かっていなかったので、興味深く聞かせていただきました。生かせそうなものをたくさん聞けましたし、特に舌骨下筋群・上筋群が悪そうな患者さんが多いので試していきたいです。
石井真琴さん ST7年目
嚥下圧が弱かったり、廃用要素が強い嚥下障害の人も多いので、食事を食べられていても誤嚥リスクが高い人がいるため、知りたいと思い参加しました。今まで受けた内容を思い出しながら、頸部の菌についても知識としてあるものを触診で確認できたので、よかったです。1つの問題で影響しているより、いろんな点で嚥下が落ちている人が多いので、最後の評価の仕方をつかって評価していこうと思います。
H・Yさん ST2年目
普段の臨床で嚥下障害の方に関わる機会が少なく、知識がないため、しっかりと学びなおしたいと思い、またVF上嚥下圧の低下で残留が多い例に対して、具体的なアプローチ法を知らなかったため、学びたいと思い参加しました。
今回も実技の時間が多く、丁寧に指導していただけてよかったです。理解が遅いのにも関わらず、わかるまで教えていただけてありがたかったです。技術は、覚醒の低下している患者様が多いので、すぐに使ってみたいと思いました。
野村有香さん ST10年目
嚥下障害の改善のためには従来のSTの教科書に載っているものだけでなく、徒手的なアプローチが必要だと思ったから参加しました。実際に嚥下に関わる筋肉へのアプローチを知ることが出来てよかったです。あらためて、解剖と各筋肉の働きを確認しなければいけないと感じました。
ST 山田 さん
触診が難しい&咽頭期へのアプローチ方法がわからない、と思っていたから参加しました。実技などもゆっくりしてもらったのでわかりやすかったです。臨床で試してみながら、解剖学の知識も勉強しながらしていこうと思いました。
PT 野村 さん
嚥下障害の人に対して、機能的なアプローチをどうしたらいいか悩んでいたので。STさん任せではなく、PTでできることを増やしたいと思っていました。実技中心で実践できるものが多くてよかったです。頸部周囲筋のリリースや、頭部屈曲をどうしたら出せるか、ヒントが得られましたし、少人数ですぐに質問できたのもよかったです。
ST 村上 さん
具体的な筋へのアプローチ方法を学びたかったし、触り方(力の強さ、指の使い方)をどうしたらいいのかいつも迷っていました。セミナーでは、具体的な触り方(力の強さ、指の使い方)まで教えていただき、すぐに臨床で使いたいと思っています。おかげで、自信を持って、患者様を触ることができそうだと感じています
PT 三角 さん
訪問に出ており、嚥下の手技や知識も必要と感じたので参加しました。手技をどんな時に使うかなど分かりやすく、臨床で試してみられそうな感じでした。FHPの人も多いので、教えていただいたことを試してみようと思います。
ST 沢渡 さん
STの知識のみでは、嚥下のアプローチに行き詰まりを感じますので、解剖学的なことをもっと知りたいと思い受講しました。内容は非常に密度の高い有意義なもので、先生の深い知識にほぉーっと思うことばかりでしたが、受け手側の私の知識不足で消化しきれないことが多くあります。患者さんで実践をつませて頂いて自分のものにできたらと思います。この人はこれぐらいかなぁ。って、思っていた人に対しても、筋へのアプローチを入れてどう変わるか実践してみます。とりあえず、時間のないときや、他職種の方に食事前に舌骨へのアプローチだけでもお願いしようと思います。
PT 小野 さん
STと嚥下について会話ができるようになりたくて受講しました。講習中に質問しやすく、実技しながら問題解決でき、かなり専門的な詳しい部分まで教えてもらい、勉強になった。
ST 山崎 さん
唾液でむせている患者さんが多く、どのように唾液処理を改善できるかで悩んでいました。
そして、日ごろから頭頸部にどのようにアプローチすればよいか悩んでいたので、とても参考になり、頭頸部の筋の解剖を実際に体験できたので、いろんな人の筋を触診してすぐにわかるようにしていきたいとおもいました。
CW 山本 さん
特養、高齢者に嚥下は重要なことなので、もっと詳しく知りたかったので受講しました。
嚥下の下降が重要ことは知ってましたが、やり方がわからなかったのでアプローチ方法がわかりやすく良かったです。すぐに実践できそうなものもあり、広めていこうと思いました。
また、嚥下に関わる筋へのアプローチもわかり、そのような状態かもイメージしやすかったです。
ST 北條 さん
今まで以上に嚥下の知識をつけたかったため受けました。ハード面へのアプローチを教えていただき、勉強になりました。いかに頸部へのアプローチが必要か理解できました。
PT 5年目
講師の先生が一つ一つわかり易く、手取り足取り座学から実技まで指導していただけました。今更聞けない恥ずかしい内容でも、質問できるような空気感を作っていただけたので、すごく助かりました。
PT 15年目
今までできることがなく、ただ、四肢のROM-exや、単に座位をとらせるくらいしかできていなかったのが、いろいろとアプローチできることが増えたと思いました。
ほとんど知らない手技だったので、非常に勉強になりました。ほとんど他動でできる手技だったので、指示の入らない患者さんに使えると思います。
PT 3年目
頸部の筋の触診や筋膜リリースなどの手技も教えていただき、とてもよかったです。シリーズで参加していますが、どれも実技が多く、わかりやすいので、知識がつながりやすく、とても楽しいです。ポジショニングやシーティングとの併用でより効果的な評価・アプローチができるようになったと思います。
ST 8年目
高齢者の嚥下障害、訓練を行っても大きな変化が得られにくい、在宅でもできる(PTがリハで入っていない人)方法を得たかった。舌骨や喉頭のストレッチングは行っていたものの、方向や強さなど迷っていたので、今回の講義で安全に効果的にできそうだと思いました。
ST 2年目
実技が多く、わからない所は細かく聞けたので、自分なりには理解できました。少人数制であったため、質問もしやすかったです。
ST 3年目
臨床での具体例やどう臨床でアプローチしているかを知れました。また、実技の内容が盛りだくさんで、落とし込みができていませんが、復習してモノにし、活かしていきたいと思います。
ST 6年目
唾でも誤嚥してしまう人・覚醒レベルが低い患者様などに対し、ST的な関節訓練が出来ずに困っていました。筋に直接触れることで、コンディショニングにつながると思い、受講させていただきました。STで嚥下機能を完全する手技としてアイスマッサージなどはありましたが、体に直接触れることは少なかったです。本日、筋肉の動きや触り方などを学び、新しい視点をいただきました。
PT 4年目
なぜこの実技をやれば効果がどう出るのか、機序がわかりやすい。
実技が多くて良かった。それに応じて、解剖・生理があってよかった。
PT 8年目
マイナーではあるが、細かな筋への実技もありわかりやすかった。座学だけでなく、実際のテクニックが盛りだくさんで、次の日から即使えるものが多かった。
OT 2年目
質問しやすく、各ペアに対してしっかりと手ほどきをしてくれ、楽しく学べた。
ST 6年目
各筋肉のメカニズムを知らないことに気づかされました。各テクニックの意義を知ることができたので、復習します。
その他、たくさんのコメントをいただいています。
記載がOKと言ってくださった方、ありがとうございます。